筆者はもともと貯金が苦手で、22歳~25歳までは、稼いだお金をほぼ使い切る生活をしていました。
海外旅行に行ったり、流行りのお店でディナーを食べたり、今でも心に残るいい思い出です。
一方で、その頃から少しでもいいから積み立てておけば良かったと後悔している節もあります。
なぜなら積み立て型の投資は、時間を長くかければかけるほど、リスクは低くなり利益も出やすいからです。
さて、そんな筆者の経験も踏まえたうえで、この記事では貯蓄の大切さを説いていきます。
なぜ貯蓄は大切なのか、いくらくらい貯めればよいのか、同世代の人たちは実際にはどれくらい貯蓄があるのか、ということを解説します。
この記事の目次
みんなの貯蓄はどれくらい?
実際の統計を見てみよう
2019年 金融資産保有額(金融資産保有世帯)
世帯主の年令別 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|
20歳代 | 220万円 | 165万円 |
30歳代 | 640万円 | 355万円 |
40歳代 | 880万円 | 550万円 |
50歳代 | 1,574万円 | 1,000万円 |
60歳代 | 2,203万円 | 1,200万円 |
70歳以上 | 1,978万円 | 1,100万円 |
平均値は飛びぬけて高い値が全体を押し上げている場合があるため、中央値がより実態に近い数字だと考えられます。
金融資産の保有額の中央値は、20代で165万円、30代で355万円です。
また、貯蓄が0~100万円未満の世帯も、20代で20%、30代で9.1%と高い割合を占めています。
なぜ貯蓄が必要なの?

第一には、怪我や事故や病気、リストラなど、人生のリスクに備えるためです。
そういった不幸が起こらなかったとしても、あなたが20代なら、これからたくさんのライフイベントが待ち構えています。もちろん多くは幸せなものですが、結婚、出産、家の購入など、どれを取っても大きなお金が必要となります。
もしあなたが30代なら、住宅ローンや子供の進学費用、老後資金などが心配の種でしょう。
必要最低限の貯金額は?
一般的に、万一の備えとしての貯金額の目安は生活費の6カ月分と言われており、安全圏と言われる貯金額は生活費の一年分です。
毎月の生活費が30万円の家庭なら最低限180万円の貯金が必要で、300万円あれば安全圏内です。
ただし、子どもの人数やライフプランは各家庭で千差万別なので、夫婦でよく話し合うことが大切です。
「貯金の大切さは分かったけど、今までできなかったから…」という方はこちらの記事がおすすめです。
ある程度お金が溜まったら
ある程度お金が溜まったら、無理のない範囲で資産形成を始めましょう。
2021年現在、定期預金の金利は0.01~0.05%程度で、銀行にただ預けるだけでは資産は増えません。
若いうちから資産形成を始めると、後々の人生で大きな差がつきます。
初心者でも始めやすい「つみたてNISA」や「iDeCo」で、毎月コツコツ積み立てましょう。
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